ドリーム ダウンタウン

 ドリームダウンタウン(Dream Downtown)は、一世代で高級ブランドにのし上がったドリームホテルグループ(Dream Hotel Group)が有するブティックホテルです。ドリームホテルグループのオーナーであるチャットウォルは、アメリカン・ドリームを手に入れたインド出身の実業家で、今日では4つのブランド(The Chatwal、Dream Hotels、Time Hotels、Unscripted Hotels)をアメリカを中心に各国で展開しています。この4つのブランドの内の3つがマンハッタン内に存在するのですが、2011年にホテル激戦区のミートパッキング地区に完成したのがこちらのドリームダウンタウンです。同系列のドリームミッドタウンと同じく、タオ・グループが運営する高級ルーフトップバーがあるブティックホテルとして有名です。

 こちらのホテルの原型となる建物は、元々マリタイム・ユニオンという海事協会の労働組合によって建設されました。1960年代のニューヨーク湾は海運業で栄えており、マンハッタンの川沿い(特にミートパッキング地区)に複数の組合ビルが立ち並んでいました。しかしながら1980年代に入り海運業が衰え始め次々とビルが売却されます。1990年に入ると中国政府がビルを購入して文化会館を運営したり、2000年には投資家が購入してナイトクラブを経営したりと、時代の流れとともに次々とその姿を変えていきました。今日では2011年にホテルに改装されたこのドリーム・ダウンタウン・ホテルと、隣接するマリタイム・ホテル(The Maritime Hotel)がこれに当たります。2つのホテルの外観は共通して、クルーズ船をコンセプトにした円形の窓が特徴となっており、元々この地域が海運事業で栄えていたことを象徴しています。海をイメージしたドリームダウンタウンのレトロなデザインは、ワールド・トレード・センターや911メモリアルを手掛けた事でも有名なハンデル・アーキテクツ(Handel Architects)によるものです。特徴的な丸い窓、レストランやクラブをすべてひとつ屋根の下にそろえた社交的な空間など、これでもかというほどユニークなデザインが話題となり、現在ではミートパッキング地区でトップを争うホテルとして知られています。

 ドリームダウンタウンは、チェルシー地区とミートパッキング地区の境界線に位置しており、2010年にグーグル(Google)が買収したことでも有名な観光スポット「チェルシー・マーケット」があります。このマーケットから「ハイライン」と呼ばれる歩道橋の上の散歩道がありますが、海運事業で栄えていた頃に仕様されていた貨物車列車の線路後が今日も残っています。古びた線路の間から植物が生えているのを見ると、ジブリのラピュタの中を歩いているような感覚になります。ハイラインを北へ15分ほど歩けば、今一番のショッピングスポッットである「ハドソンヤード(Hudson Yard)」へつながっており、この周辺は、ニューヨーク最大のアートギャラリーの密集地ですので、ハイセンスなレストラン、ブティック、バーやナイトクラブが夜通し楽しめるエリアとなっています。ホテルの最寄り駅は、青色のA,C,E路線と灰色のL路線が通る「14丁目(14th St)」駅となります。青の地下鉄は、急行のA、各停のC,E共に34丁目のペン駅と42丁目のタイムズスクエアに停車しますので、マンハッタンの中心部の歓楽街へのアクセスが非常に便利です。

 ドリームダウンタウンのコンセプトがクルーズ船という事で、お部屋のカテゴリーも豪華客船のように、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナで階層分けされており、共通して部屋の窓は全て丸い形をしています。室内は、メタリックなアクセントを持つ近未来的な空間となっており、白を貴重とした落ち着いた雰囲気とエジプト綿を使用したベッドでゆっくりとお休みいただくことができます。バスルームは、ステンレスのシンク、白いペニータイルの壁と床になっており、アメニティは洗面用具一式が揃っております。一般客室と一味違うスイートルームには丸い窓がなく、屋内プールとチェルシー地区一体を望むバルコニーが付いた特別なお部屋となっています。最上級のサウス・タワー・テラス・スイートにはプライベートバルコニーが付いており、チェルシー地区で一番の最高級マンションに住んでいるような感覚を味わうことができます。また、屋外に設置された465平米の巨大屋外プールもこのホテルの売りとなっており、夏季は青空バーとバーベキューをお楽しみいただくことができます。

 ドリームホテルグループの売りとも言えるルーフトップバー「PHD Lounge」は、世界規模でエンターテイメントを展開しているタオ・グループが経営する高級ラウンジです。ドリームミッドタウンでも紹介しているこちらのルーフトップバーは、ミッドタウンとダウンタウンではコンセプトも雰囲気も異なり、ダウンタウンの方が「ナイトクラブ」という印象が強くなります。12階にあるPHDのメインフロアは側面全てがガラス張りになっており、週末の夜にはこのフロアの明るい照明をお構いなしに外へ漏らします。地下にある「The Electric Room」は、キャパ100名ほどの小さなクラブハウスとなりますが、名前の通りエレクトロをコンセプトにしているこちらのクラブには、Yeah Yeah Yeahsなどの有名エレクトロ・サイケデリックバンドが出演するライブハウスとなっています。英国風のインテリアが施された何とも不思議なこの場所は、貸し切りでパーティーやイベントを開催する可能となっており、マンハッタンの隠れ家的なこちらの空間にご興味ある方は是非お知らせください。

個人的な意見

 ドリームミッドタウンと共通して「都会の中にいながらリラックスできる場所」を提供することをコンセプトにしたこちらのホテルは、ミッドタウンに比べてさらに大人向けのホテルのような気が致します。リラックスできる事は間違いないのですが、周辺エリアを見ても夜はリラックスするのがもったいないほどのエンターテイメントに溢れた場所にありますので、お洒落なホテルでライトライフを楽しまれたい方にお勧めのホテルとなります。もちろん昼間の観光にも適した場所にありますし、ハドソンヤードやタイムズスクエアにもアクセスが良いことは間違いないのですが、こちらのホテルにご宿泊されるのであれば、ガイドブックの表紙に載っている観光スポットよりかは、現地の人が訪れるお店、ニューヨーカーが週末を過ごす夜、を体験されるべきと考えます。ホテル内のPHDはもちろんですが、ホテルを出てすぐのTao Downtown Nightclub、ホテルから徒歩5分で行けるRed Rabbit ClubとLe Bainなど、チェルシーで必ず誰もが一度は足を運ぶ人気ナイトクラブが集まるエリアにいるという事は忘れてはいけません。
もっとマンハッタンの主要観光スポットに近い場所を希望されるのであれば、同系列ホテルのドリームミッドタウンをお勧めします。また、チェルシーの雰囲気が好きで、同じエリアに宿泊されたいけども、ここまでの派手さが少し気になる方、またはご家族連れの方は、お子様に特化したサービスが充実している同等クラスの「ガンズヴォートミートパッキングNYC」をお勧めします。

部屋数:316室
スタイル:都会のオアシス、南国風、デザイナーズ
雰囲気:10代~30代 / ツーリスト / ナイトライフが目的 / ニューヨーク慣れした方 / カップル / ひとり旅

ドリーム ダウンタウンの口コミ

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