バワリーホテル
バワリーホテル(The Bowery Hotel)は、2007年にイーストビレッジに誕生した高級ブティックホテルです。トライベッカにあるグリニッジホテルに似てアンティーク感のあるアートワークが美しいホテルです。上品なアンティーク家具や、ゴシック様式のアーチ型の暖炉、ダークウッドのスラット(板張りの)天井など、古くからこの場所に存在していたかのようなヴィンテージ感のあるデコレーションが施されています。そのハイセンスなデザインから、世界中のセレブをはじめ、流行に敏感な顧客層を惹き付けています。
バワリーホテルはファッションやアートのアイコンのようにアーティスト達に愛されているホテルです。アメリカ国内はもとより海外からも大勢のアーティストがこのホテルに集まり宿泊しています。ハリウッド女優ではジェニファー・ジェイソン・リーや、ジェニファー・ロペス、ケイト・ハドソン、ブレイク・ライヴリー、クリステン・スチュワート、俳優ではブルース・ウィルスや、キーファー・サザーランド、ファッションモデルのジジ・ハディド、ローリング・ストーンズのキース・リチャーズ、元プロサッカー選手のデビッド・ベッカム、イギリスの歌手ゼイン・マリクなど名だたるセレブリティが宿泊してきました。さらに、2011年にはポール・マッカートニーとナンシー・シェベルらが、彼らの2回目の婚約祝賀会をこのホテルで開催しております。その際のゲストはバーバラ・ウォルターズ、そしてニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグ、ラルフ・ローレン、ヨーコ・オノ、そしてショーン・レノンといった面々が参加されています。
ザ バワリーホテルは、ダウンタウンのグリニッジ・ヴィレッジの東側にあるイーストビレッジにあります。イーストヴィレッジでも南端にありローワーイーストサイドの境界線に近い3丁目の角に位置しています。この辺りはナイトスポットやビンテージのショップが軒を連ねるエリアで、ダウンタウンの活気に満ちた賑やかさを象徴するようなロケーションです。近くには、西はアーティストやジャズの街であるウエスト・ヴィレッジ、南は高級ブランドやブティックが建ち並ぶソーホーとノリータ、そして東はアルファベット・シティーに囲まれています。この辺りは移民の時代にはヨーロッパからの移住者が先ずはじめに住んでいたエリアで、いつの時代の流行や文化を支えてきたバーやサロンといわれるナイトライフの名所が数多く集まっています。
ザバワリーホテルの名前は、ホテルの目の前の通り「バワリー(Bowery)」に由来しています。バワリーは、ニューヨーク市マンハッタン区の南部にある通りまたはそいの地域名で、現在のマンハッタンの中心道路ブロードウェイとともにニューヨーク最古の道路と言われています。このバウリーの歴史は古く、ヨーロッパからの移民がマンハッタン島に上陸する以前、インディアンが定住していた頃から存在します。後にオランダ人が移住してきたことにより農地化したこのエリアは、当時の市街地の中心であったウォール街エリアから農地をつなぐ道という意味で「Bouwerij road」と名付けられたのが始まりです。「Bouwerij」は、オランダ古語で農場を意味します。現在は街の中心地はブロードウェイ沿いへと変化していきましたが、1970~80年代には飲み屋街としても有名な通りで、ヘイウッド・グールドの小説「カクテル」にも度々登場してきます。バワリー地区はニューヨークのダウンタウンを代表するエリアとして永い間ニューヨーク的な文化を見守ってきました。
客室は、ナイトライフとホスピタリティの融和を得意とするEric Goode氏がデザインしています。アンティークの家具やヴィンテージ風の装飾にもこだわったデザインが特徴的で、木製の梁の天井、白いレンガの壁、ウールの毛布、ドイリーが施されたベルベットの椅子がより一層古さを引き出しています。また、どこかエキゾチックな雰囲気を漂わせるのは、トルコ式シーツとウールの毛布を使用した最高級のベッドとリネン、それにアンティークのトルコ絨毯によるものです。客室の壁には窓を大きくとっておりますので自然光がたくさんお部屋に差し込む作りになっています。大理石のバスルームには、アメリカ最古の調剤薬シー・オー・ビゲロウ(C.O.Bigelow)のバス製品、イタリア製マービス(Marvis)の歯磨き粉、エジプト綿のタオルとバスローブなど一流のバス製品が使用されています。
ホテル周辺は、比較的低い建物が建ち並ぶエリアとなりますので、ザ・バワリーはこの界隈で一際目立つ建物であり、お部屋からはイーストビレッジの景色を一望することができます。一点、お部屋で気をつけて頂きたいのは、部屋のタイプにより部屋の広さに雲泥の差があるという点です。普通のキングサイズやクイーンサイズベッドのお部屋は23平米しかありませんので高級ホテルとしては狭く感じられるかと思います。1つ上のランクのスーペリアルームで27平米、2つ上のランクのデラックスルームで25~32.5平米と偏りがあります。一般的に広いといえるお部屋は、37平米~56平米のスイートルームのお部屋になります。したがいまして、一般的に普通の広さのお部屋を選ぶのでしたらスイートルームからということになります。もちろんその上のタイプのお部屋もありますが、さらに料金が高く、余裕のある顧客層向けの料金体系になっているようです。
アメニティーに付きまして、レストラン「Gemma」は、ドイツの古城をモチーフにしてデザインされており、まるで御伽話しの世界に入り込んだような空間です。当レストランではイタリア料理を提供しており、店内のバーカウンターではお酒をお楽しみいただけます。ロビーバー「The Bowery Lobby」は、歴史を感じさせるクラシックなデザインで統一されています。大人が楽しむための空間でたいへん雰囲気がいいです。館内のジムには、トレッドミル、リクライニングバイク、ウエイトマシン、フリーウェイト、そしてメディシンボールが備わっています。その他、24時間対応のルームサービス、無料のWi-Fi、無料の自転車レンタルがあります。スパやプールはございません。なお、どのお部屋にも無料のベビーベッド、さらにベビーシッターサービスも提供しており、お子様連れのお客様にとりましても快適なホテルです。
個人的な意見
ザ・バワリーホテルは、洗練された美しいデザインと、そこに集まるセレブたちをひと目見ようとニューヨーカーの間でも話題のホテルです。ニューヨークの歴史あるバワリーの名を冠していることもあり、ダウンタウン地区のナイトライフを代表するホテルでもあります。ちなみに、ミートパッキング・エリアに位置するThe Maritime Hotelも同じオーナーのホテルでナイトライフに注力したホテルです。他にも、ダウンタウンのイースト側で若い年齢層をターゲットとしたデザインホテルが続々登場する中、ザ・バワリーホテルだけが品格を大切にした大人が宿泊できる唯一のホテルといえるかもしれません。ホテルの雰囲気や客層を重要視される方にとりまして、バワリーホテルがこのエリアでは一番安全な選択肢となるでしょう。ネガティブな点は、高めの料金設定と、ニューヨークの中心や、観光スポットから遠く離れているという立地面です。最寄りの地下鉄の駅までも約10分ほどかかり利便性がよいとは言えません。あとは好みですから、お財布に余裕があってニューヨークのセレブの世界を経験されたい方はスイートルーム以上のお部屋にお泊り頂ければと思います。
部屋数:135室
スタイル:アンティーク、ヴィンテージ、ロマンティック、レンガ
雰囲気:20代~ / ニューヨークに慣れた方 / ファッションモデル / 俳優、女優
バワリーホテルの口コミ
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